山あいを流れる清らかな五百川のほとりに広がる磐梯熱海温泉。
その歴史は南北朝時代にまでさかのぼります。京の公家の娘・萩姫(はぎひめ)が不治の病を患い苦しんでいたところ、不動明王より「京から五百番目の川に霊泉あり」とのお告げを受けてこの地を訪れ、湯に浸かると病が癒えた――そんな伝説が今も語り継がれています。
泉質は肌にやさしいアルカリ性単純温泉。古くから「美肌の湯」と呼ばれ、やけどや外傷、皮膚病にも良い名湯として知られています。なめらかな湯ざわりは、訪れる人の心と体を優しく包み込みます。
「郡山の奥座敷」とも称されるこの地には、趣ある19軒の旅館が軒を連ねています。四季折々の景観を楽しめる客室、旬の食材を生かした料理、そして心のこもったおもてなし――それぞれの宿が独自の魅力を持ち、旅人に癒やしとくつろぎの時間を提供しています。
歴史に彩られた名湯と、上質な宿で過ごすひととき。磐梯熱海温泉ならではの贅沢がここにあります。