滋賀県で約600年続く麻織物
滋賀県湖東地域の麻織物の歴史は室町時代に遡ります。近江上布は風通しが良く、涼しく軽やかな最高級な夏の衣料です。近江上布には室町時代の技術をほぼ受け継ぐ生平と近江特有と言われる染色技術を使った絣があります。使われる原料は、日本古来の麻、苧麻と大麻です。特に生平に使われる大麻は他の伝統工芸の麻織物には使われておらず、近江の伝統ともいえます。
伝統産業として歴史のある当麻織物の産地には、蓄積された経験と技術、知恵があります。産地としての「ものづくり」は伝統の良さを生かしつつ、暮らしの変化にともない、改良し続けています。天然素材の「麻」の魅力は、吸水性と乾燥性があり、清潔に使えることです。そして使えば使うほど柔らかくなり風合いと心地良さが増していきます。近江上布伝統産業会館のオリジナルブランド「omi-jofu]では、伝統の良さを最大限に生かしつつ、手織りや機械織りで生み出された作り手の見える製品を提案しています。
滋賀県麻織物工業協同組合が運営する、「近江上布伝統産業会館」は、産地を訪れる人たちや民間・企業の団体も迎え入れ、麻織物についての案内をしています。貴重な手織りの現場をオープンにしており、機織りなど体験メニューも豊富です。近江上布、近江の麻、近江ちぢみの情報発信、そして後継者の育成の取り組みをはじめ、伝統技術を使って新しいものを生み出しています。近江の麻織物について多岐にわたる活動をしています。
組合・団体名
滋賀県麻織物工業協同組合
住所
〒529-1331 滋賀県愛知郡愛荘町愛知川32-2
TEL/FAX
TEL:0749-42-3246 FAX:0749-29-9045
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